自然薯（じねんじょ）の販売は、自然薯生産専業農家　荒井農産

栽培方法と種芋販売

いつもお世話になっている皆様方へ
　

当農産では栽培にあたりまして長年やってきたことで、
毎度多くの皆様から質問がありまして、栽培本数が多いため、
部分的な相談に答えきれなくなり、いままでしてきた経験を元に
栽培方法を確立することになりました。

初めに品質良い芋を作る事から説明させて頂きます。

当農産では、半円シートを使って栽培しています。
中に入れる材料ですが、いろいろな物を使ってみました。
あれもだめ、これもだめ、なかなかうまくいくものではありませんでした。
どうしてうまくいかないのだろう、試行錯誤の末、
そうだ保水性が多いから良い芋が出来ないんだ、
試験的に少量の栽培を思いきって荒目の川砂を使ってみました。
シートの中の水分がすぐ抜ければ良いのだ
出来上がった芋を掘って調理してみた所
見事、粘り、風味、肌目、三拍子揃った芋が出来ました。

多くの皆さんに試食してもらいました所、わあー、これすごい、抜群の評価になりました。
今まで追い求めていた物が出来るようになり、
よし、これなら誰にも負けない高品質の芋が作れる。
ものすごく実感が沸きました。

栽培をされている皆様は、多少にかかわらず良い物を作りたい想いは皆同じです。
自然薯は物が出来上がるまでは、土の中で分からない、とても魅力的な作物です。

ここでシートに入れる材料です。
地域にもよりますが、出来れば、良質な川砂が良いでしょう。
全体を考えた場合、4ミリ目(無肥料)の川砂でしたら最適です。
都合できない場合は4ミリ目(無肥料)の山砂でも良いでしょう。
栽培本数を多く計画されている方は、特に注意する事として、
砂に肥料成分が含まれていないか調べられてから使用された方が良いでしょう。
入っていますと(アク)黒ずみが出て、商品価値が下がります。

それでは圃場作業と、種芋の芽出し作業の手順を説明させて頂きます。

栽培方法

１年明けの寒の入りから約1ヶ月間で大半の熟成した芋を堀り上げ冷蔵庫に保管します。	２芋を堀り上げた後2月、たい肥をまき 1回目の耕起をします。

３シートをうめこむ溝をほって畑GLまで両側けずり取りますと作業がしやすくなります。	４けずり取った後串をなるべくまっすぐに立て、底部約3～4cm目安に差します上部10～12cm位扇状にひろげます。

５ 50ミリの塩ビ管を長さ110cmに切り、円を 6割位に切り雨樋状の形の中に入れる砂は元の円形位になる位入れて使用するのがベターです。	６砂を中央に入れるとこぼれなく量的によいでしょう。

７シートを伏せスタート部位です勾配に形を作ります。	８ 1枚目伏せかたスタートです次は砂を慣らしながら順次伏せて行きます。

９シートを入れて慣らし3ヶ所ほど指で押しへこみがないか確認します。シートの伏せ込み幅は20cm間隔です。	１０シートを伏せた後から、容器半分位に入れた砂をのせていきます。シートをひろげる際、重みで広げ易くなります。

１１串外斜めからおもいきり圧力をかけます。2度目、土寄せをして上から踏み込みます。	１２シートに圧力をかけたら、串を抜きます。

１３シート下部に指を入れてシートをうかしながら広げます。	１４シート後、左右、真ん中に、シートにあたるまで、さして立てます。

１５もり上げる際に、シートが狭くならないように工夫してください。	１６仮上げしたうねをてんあつして固定します。

１７うねを一杯にもりあげ、串が 4～5cm見える位上げます。降雨で多少沈みます。	１８床から芽が10本前後でた時期が定植時期です。

１９床の下部に指を入れて少しゆすりながら芋を取り出し、芽は丈夫な 1本を残して後は芽をかき取ります。	２０シートの上部10cm位上の高さにけずりとり、案内棒から 5～8cmの位置にセットします。

２１定植した後、芋上部から 3～5cm位土をおおいかけならします。	２２定植をすませ、目安の分量の元肥をまき、その後土上げ機でふきあげます。

２３最後の土上げをして、レイキでならし仕上げます。これで定植作業完了です。	２４ 8月下旬の畑の状態です。定植した後、1ヶ月位経ちましたら、串を全て抜き取ってください。

種芋芽出しの手順

切種、床入れ作業ですが地域全体を考えまして、
桜開花の時期に合わせて始められたほうが安全です。
気持ち急いで早くからの作業は寒さ、特に遅霜の影響がありますので
始まらないほうが良いでしょう。

床入れをしてから約50～60日で芽が出てきます。
時期が40日を過ぎますと、天気の良い日は床の表面も温度が急上昇します。
この時期から芽が出てくるまでは特に注意が必要です。
芽が焼けてしまうと成長が遅くなります。
日中の温度25℃以上超える日は、午前11時頃から午後2時頃までは、
適度に潅水して床の温度を下げてください。

栽培本数を多く計画されている方は、より詳細にサポートします。

１切芋をする前、ハケで軽くなで洗いします。	２カットは重量にもよりますが、 600g～800g位の芋で、最初に 2～3分割にカットして重量計算をしますと重量がばらつきませんので、工夫してください。

３ベンレートT水和剤20に10分程度ひたしたら上げて水切りをします。	４殺菌消毒が済みましたら、少し斜め勾配にして水切りをします。

５水がたれ落ちない位になったら芋の小口に消石灰を付けて並べます。あまりつけすぎないよう注意して下さい。波板トタンの上に並べて下さい。	６天日干しした芋を一旦箱に入れてブロアーで余分な粉を吹き飛ばします。

７下敷きは新聞紙で大丈夫です。チリトリ約１杯の砂を入れます。	８砂を入れた後に定規でならします。

９種芋のセットは芋と芋がきつくならないよう工夫してセットします。	１０芽の出る日数はバラバラになりますから、上、中、下、床入れを別にします。

１１芋をセットした後、山盛りの砂をかけ上から手で軽く押し付けてください。	１２ヘラで削り落とし、床入れ作業完了です。

１３桟木を置いた上に並べます。地面に地下置きしますと根が地中に入り良くありません。	１４芋の先端は少し1～2cm切り落としますと大半中間から芽がでます。これは大事なことです。

１５乾燥して良質な芋は、小口がへこみません。

当農産では平成24年度栽培本数は23000本位作付けしました。
定植をすませた結果、どうしても定植に向かない種芋は18個でした。

ほとんど定植できますので、ここ数年はあまり予備種は用意しません。
芋の小口を消石灰処理するようになってからは、ほぼ完璧です。
栽培本数が多い方は作業が大幅に短縮し、小口の剥離がありません。
この方法はお勧めです。

肥料の事ですが、10アール(2000本)当たり、
たい肥2トン前後、化成肥料(窒素成分量)14,4キロ、
有機肥料(窒素成分量)10,8キロ
合計窒素成分量25,2キロ放肥しています。

目安となりますので、栽培本数で計算して下さい。
肥料につきましては、一般市販されている肥料でおおむね出来ます。

全国で栽培なされている顧客様におかれましてはいつも大変お世話になっております。

栽培にあたりまして、毎年台風時期になりますとあちらこちらから連絡がありまして、
棚が倒れてしまいツルが根元から切れてしまったという連絡が入り、
これは困ったと思い試行錯誤の結果、低い棚の上に横ばいさせる事を考えました。
皆様に先駆けて、一部の圃場ではありますが5年ほど栽培をしています。
掘り上げた結果、収量はまずまずです。
画面後方が通常の棚栽培(棚高さ190cm位)
手前が低棚栽培です(棚高さ80cm位)

2019年私の所でも、台風15号、19号共に風速30～40m位の風にみまわれました。
それでも棚はびくともしませんでした。
掘り上げた結果、通常の棚に対して10の値としますと低棚は9の値くらいに出来上がります。
倒されてしまうよりは、良いと思います。
台風で悩んでいる地域の方々にはお勧めです。
尚、棚の方向ですが必ず南北方向にしてください。
作物の光合成が受けられなくなりますからこの方法をお勧めします。
現在この方法で栽培されている方からは目からウロコという話も出ています。

種芋予約販売

当農産の種芋は粘度の強い芋です。
栽培に当たりましては、長期間種芋のパワーが発揮出来ないと、
スムーズな成長へと方向転換できません。
1本種からの栽培も数年やってみましたが、あまり良くないので
現在は切種100％でやっています。

栽培される方は、結構とあちらこちらから仕入れられ大事をとって
植え付けされていると話を聞き心配されているなと思っています。
物事進む前に、一度購入されて試食されてはいかがでしょう。
良い判断材料になると思います。
良質な物からでないと良い物は出来ません。

生産量が多いため、少量の対応お答えしかねます。

芽出し種芋 1本429円(税込) 60g前後
50本	21,450円(税込)	2024年度分予約受付終了
100本	42,900円(税込)
200本	85,800円(税込)
切り芋消毒済 1本319円(税込) 60g前後
50本	15,950円(税込)	2024年度分予約受付終了
100本	31,900円(税込)
200本	63,800円(税込)
種芋1本物 1kg 3,740円(税込)
5Kg 箱入り	18,700円(税込)	2024年度分予約受付終了
10Kg 箱入り	37,400円(税込)
15Kg 箱入り	56,100円(税込)